900万円オービス盗難、容疑者不起訴で警察に猛批判「恥の上塗り」…防犯機能は?メーカー直撃
埼玉県警が900万円の速度違反取り締まり装置を盗まれるという前代未聞の失態を犯した事件で、さらに波紋が広がっている。逮捕された男性が不起訴となり、ネット上では警察への非難が噴出した。
事件の発端は6月18日深夜。埼玉県加須市の国道沿いの歩道に設置された可搬式オービス(速度違反自動取締装置)が、何者かに持ち去られた。県警は約1か月後の7月27日、配送業の男性(加須市在住)を窃盗容疑で逮捕。動機や背景が謎を呼ぶ中、注目されたのは逮捕に至った決め手だ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 社会部記者によると、男性の車がオービス消失直前に速度超過で撮影されていたこと、さらに現場付近の防犯カメラに、その車が引き返す様子が映っていたことなどが状況証拠となった。男性は「オービスが光ったのに気づいて戻った」と認めたものの、「盗んでいない」と一貫して否認。重量約20kgの装置は現在も行方不明で、自宅などの家宅捜索でも発見されなかった。
さいたま地検は8月14日付で「犯罪の嫌疑は不十分」として不起訴処分を決定。警察官が現場を離れたパトカーにいて持ち去る瞬間を目撃しておらず、決定的な映像もなく、本人が否認している点などから、証拠不十分と判断された。
この結末にX(旧Twitter)上では《埼玉県警 恥の上塗りだろ》と警察の対応を皮肉る声が続出。《オービスの部品は何に使えるのだろう。バラして売りさばいたのか》と不可解な目的を推測する投稿や、《オービスが盗まれないように、オービスを監視するカメラを設置すべきだ》と揶揄する声も相次いだ。
そこで気になるのが、そもそもこの高額装置に防犯機能は備わっているのかという点。盗まれたのは東京航空計器製の「LSM-310」で、全国の警察にのみ販売されているという。本誌が同社に直撃すると、担当者は「防犯装置などについてはお答えできません」としながらも、「(埼玉県警から)問い合わせはありました。詳細はお答えできませんが、探す方法などいろいろです」とコメント。警察と連携して行方不明の装置を追跡している可能性があることを示唆した。
威信をかけて捜査に臨む埼玉県警だが、批判を浴びた今回の失態をどう挽回するのか。行方不明のオービスの行方とともに、今後の対応が注目される。
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