映画『国宝』メイク担当、急きょ抜擢だった!クランクイン1週間前の緊急オファーを告白
映画『国宝』の大ヒットを受け、同作で歌舞伎メイクを手がけた「顔師」の日比野直美さんと、かつて日比野さんも所属していたOSK日本歌劇団の現トップスター・翼和希さんによるスペシャル対談が実現。日比野さんが明かした、まさかの“抜擢エピソード”に翼さんも仰天した。
日比野さんは、1980年代に約10年間OSKに在籍した大先輩。現在は日本舞踊などの顔を作る「顔師」として活躍し、米アカデミー賞にもノミネートされた経歴を持つ。そんな彼女が『国宝』のメイクを担当することになったのは、クランクインのわずか1週間前だったというから驚きだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 「当初は別のメイクさんが担当する予定だったんです。それが、白塗りができる人を探しているということで、私に声がかかりました。事前にプランを立てる余裕もなくて、本当に緊迫したスケジュールでした」と日比野さん。翼さんも「そんなにタイトだったんですね」と驚きを隠せない。
そんな逆境の中でも、日比野さんはOSKで培った「瞬発力」を武器に挑んだという。「私よりずっと上手にできる顔師さんはきっといる。でも、あの現場で臨機応変に対応する力は、OSKで培ったものだと思います」と振り返る。
主演の吉沢亮さんと横浜流星さんのメイクについても言及。吉沢さんについては「どこか性別を超えた美しさを感じたので、その美しさを崩さないようシンプルに仕上げた」と語り、横浜さんについては「彫りが深くて男前な顔だが、どことなくかわいらしさが出る」と分析。2人の踊り方の違いにも触れ、「あんなに見事に踊れるのかとびっくりした」と絶賛した。
対談では、OSK時代の思い出話にも花が咲いた。日比野さんが「昔はもっと目元に青々と色を入れていたし、口紅も真っ赤だった」と懐かしむと、翼さんも「初舞台のときのメイクは、今見るとデーモン小暮閣下みたいだった(笑)」と笑いを誘う。さらに、つけまつ毛を3枚も重ねていたという昔話に、翼さんは「バランスを考えて切ったりしてました」と共感した。
メイクの要となる「眉」の重要性についても、日比野さんは「古典の作品でも、役によって眉が一番大事。役者さんもそう言っている」と力説。翼さんは現在主演するミュージカル『幸村を討て』で、徳川家康と真田幸村の二役を演じているが、「アイメイクは同じでも、眉だけは必ず役によって変える」と明かした。
翼さんは2023~2024年放送のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』で主人公の先輩役を演じ、存在感を発揮。同作でOSKの独特なネーミング(おしろいを「パンパン粉」と呼ぶなど)が描かれたことに、日比野さんも「すごくうれしかった」と喜んだ。
最後に日比野さんは「OSKでいろんな役、踊り、歌、所作を経験したことは、ひとつも無駄ではなかった」と締めくくり、翼さんも「『幸村を討て』のメイクもぜひ観てください」とアピールした。
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