桑田佳祐に「色っぽくね」と言われた18歳の夏 清水美砂が明かす『真夏の果実』秘話
サザンオールスターズの桑田佳祐が監督を務めた映画『稲村ジェーン』。そのヒロインを務めた女優・清水美砂(55)が、当時を振り返る貴重なインタビューに応じた。
清水は1987年公開の『湘南爆走族』でデビュー。その後、NHK連続テレビ小説『青春家族』の撮影が終了した翌日、『稲村ジェーン』のオーディションを受けたという。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 「面接で初めて桑田さんにお会いしたときに、まず『美砂は本名ですか?』と聞かれたんです」と清水。ヒロインの役名は「波子」。清水の名前は「鳥取砂丘をイメージして命名された、清い水に美しい砂」という意味があり、「監督はきっと、私の名と、海、波、砂など作品のテーマとのご縁を感じてくださったんでしょうね」と振り返る。
桑田に“清水美砂”を抜擢された清水は、撮影中、桑田から「つねに『色っぽくね』と言われていました」と明かす。「しゃべり方、髪をかきあげる仕草などを、ゆっくりにしたり工夫しました(苦笑)」と当時の努力を語った。
また、桑田の監督としての姿勢にも触れ、「毎日、夜遅くても、目を真っ赤にしながら、翌日に撮影するシーンの絵コンテを描かれていて。さらに、その場面で使う音楽も、カセットテープに入れて、私たちに配ってくださったんです」と証言。世に出ていない曲をウォークマンで聴き続け、波子のイメージを作り上げたという。
「撮影中に曲がすでにあるなんて、この映画だけ。監督をはじめみんなで映画を作り上げていくのを実感して、毎朝、桑田組の撮影にいくのが楽しくてしかたなかった」と当時の充実ぶりを語る。
主題歌『真夏の果実』は、劇中と映画のラストに、海辺にひとり佇む清水のバックで流れる。「桑田さんが作られた映画の中に、私が入っていることが信じられなくて。この曲の歌詞にあるように夢の中に連れていかれたようでした。今も、あの夏、私は夢のお話の中にいたのではないかと思い出すんです」と感慨深げに話す。
清水は1998年にアメリカ人の男性と結婚。2人の子の母となり、2005年から2010年までは夫の赴任により逗子で暮らした。「結婚前のデートの車の中でも、『真夏の果実』を聴きました。逗子時代には、子どもたちと車を走らせて、茅ヶ崎や、劇中の舞台になったカフェの前も通りました」と明かす。
「『真夏の果実』は、誰しもが、自分の人生と重なり、喜びや悲しみが湧き上がる曲ですよね。私にとっても、震えるような夏を感じさせてもらい、女優・清水美砂を育ててくれた大切な青春の1ページを彩る曲です。今も、撮影した夏の潮風、夕焼けの切なさ、ビーチを歩く肌の感覚、人恋しさが、よみがえります」と清水。桑田佳祐と過ごした忘れられない夏が、今も彼女の心の中で息づいている。
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