フジテレビ社外取締役が1年で辞任 館内放送の“くだらなさ”にブチギレ「変われるわけがない」
フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(FMH)で、社外取締役を務めていた澤田貴司氏(69)が、就任からわずか1年で辞任したことが分かった。ファミリーマートの元社長として知られる澤田氏は、昨年6月にFMHの社外取締役に就任。清水賢治社長も「極めて実行力、行動力のある方」と大きな期待を寄せていただけに、関係者の間では“いったい何があったのか”と疑念の声が広がっている。
澤田氏の退任が決まったのは、6月25日に開催されたFMHの定期株主総会および取締役会でのこと。取締役会では続投を巡って交渉が長引いた末、退任が決まったという。日本企業の社外取締役の平均在任期間は約3年強とされており、任期1年での退任は異例の早さだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 辞任の決め手となったのは、ある“館内放送”を巡るトラブルだった。フジテレビ社内では毎日朝9時30分と夕方5時30分に館内放送が行われている。これは業務時間を知らせるものだが、最近では番組宣伝の音声も流れるようになり、アニメキャラや新人アナが「明日○時から放送!見てね~」などと呼びかける内容だったという。
澤田氏はこの放送について「鬱陶しい、社員の士気が下がる」と以前から不快感を示していた。ところがある重要な会議中にこの音声が大音量で流れたことで、ついに同氏が激怒。「数多くの企業を見てきたが、こんなくだらない放送が流れる会社は見たことがない」と訴えたが、清水社長は「これもウチの文化でして……」と取り合わなかったという。澤田氏は「こんなくだらないことすら変えられない会社が変われるわけがない!歴史が証明している!」と役員陣に怒りをぶつけ、辞任を決意したとされる。
さらに、編成部の中堅社員を中心とした数十人が“リブランディング”を目指すグループを結成し、経営に頻繁に口出ししていたことも、澤田氏ら社外取締役の不満を買っていたという。そのグループが主導した今年4月の番組改編では新番組が多数立ち上がったものの、ほとんどが視聴率で惨敗。澤田氏は経営者としての絶望感を深めたようだ。
この件についてフジテレビに問い合わせると、FMH広報を通じて「澤田前取締役からは様々な改革の提案をいただき、非常に大きな貢献を果たされたことに感謝。館内放送については『それを行うことの意味を検討しては』との提案を受け、関係部門で検討の上、運用をやめた」と回答があった。
澤田氏の退任は、フジテレビの組織風土や経営のあり方に一石を投じる出来事となりそうだ。
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