生稲晃子議員、自身の乳がん経験活かし「高濃度乳房」全国一律通知を実現へ
おニャン子クラブ出身で、現在は自民党の参議院議員として活動する生稲晃子氏(58)が、長年訴えてきた「高濃度乳房」の検診結果を全国一律で通知する制度の実現に大きく前進した。
生稲氏自身が高濃度乳房だと知ったのは、政治家になってからのこと。マンモグラフィだけではがんを見つけにくいとされるこの体質は日本人に比較的多く見られるが、これまで検診で判明しても通知の有無は自治体ごとにバラバラだった。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 「住んでいる自治体によって通知の有無に格差があるのはおかしい。日本に生きる女性が平等に知る権利を持つべきです」
国会でそう訴え続けた結果、厚生労働省が方針を転換。今国会で全国一律の通知と、超音波による追加検査を選択できる仕組みが動き出すことになった。
生稲氏の乳がんとの闘いは2011年に始まった。再発を2度経験し、5回の手術を乗り越えた。当初は「元気な姿を見せたい」と罹患を公表せず、全摘後は「卑屈になっている自分がいました。人の幸せを素直にお祝いできない自分が嫌で…」と当時を振り返る。
公表したのはすべての手術を終えた2015年11月。その後もホルモン療法を続け、2024年5月にようやく「卒業」。現在も年に1回の乳腺科受診と、右胸に入れたシリコンインプラントの経過観察を欠かさない。「主治医に診ていただいているから大丈夫。『もういいですよ』と言われるほうが不安になる」と語る。
闘病経験を生かし、2016年には安倍晋三元首相が議長を務めた「働き方改革実現会議」の民間議員に。自身が提案した「トライアングル型支援」が実現し、「このときはもう思い残すことはないくらい達成感がありました」と振り返る。
それがきっかけで2022年に参院選出馬の打診を受けると、当初は「無理です」と固辞したが、「がん患者がもっと生きやすい世の中になれば」と考え直し、挑戦を決意。当選後は外務大臣政務官(アジア大洋州担当)も務め、13カ国を訪問した。
「乳がんというテーマは万国共通で通じ合えます。がんになってよかったとは言えませんが、この共通項があることはよかった」
多忙な日々は「議員の仕事は本当に体力勝負。要領が悪いんです」と苦笑い。睡眠3時間の日もざらだが、がん経験者として「睡眠とストレス管理は大事」と自分を戒めている。
「疲れた顔は見せたくない」と、一期一会を大切にしながら、女性の命を守るための制度づくりに邁進する生稲氏。自身の経験が「少しでも役立てれば」という言葉に、その覚悟がにじむ。
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