高市首相、9月改造で異色の連立人事 国民・玉木氏が財務相、維新・馬場氏は総務相に大抜擢
秋の永田町に嵐が吹き荒れそうだ。高市早苗首相が9月に予定する内閣改造で、他党からの大臣起用が現実味を帯びている。政治評論家・有馬晴海氏の予想によれば、国民民主党の玉木雄一郎代表が財務大臣、日本維新の会の馬場伸幸代表が総務大臣にそれぞれ抜擢される可能性が浮上。与党にとどまらない“異色の布陣”が注目を集めている。
玉木氏をめぐっては、高市首相が推進する飲食料品の消費税率引き下げをめぐり対立が表面化。7月31日には「入閣は難しい」との関係者談話も報じられたばかりだ。しかし有馬氏は「減税をめぐって対立しているとはいえ、このまま秋の臨時国会に臨んでも、参議院で数が足りない」と指摘。自民党内からも反対票が出る可能性を踏まえ、「維新との閣内協力だけでは足りず、国民民主が入れば帳尻が合う」と解説する。以前から麻生太郎氏が玉木氏の連立入りを模索していたといい、「すでに下地はできている」という。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 維新の馬場氏には、副首都・都構想の推進を見据えて総務大臣のポストがふさわしいと有馬氏は見る。一方、現在の財務大臣・片山さつき氏は官房長官に横滑りする可能性が高い。「頭もいいし弁も立つ。手堅い発言とそつのないメディア対応が評価されている」と有馬氏。日本初の女性総理&女性官房長官という話題性も期待される。片山氏本人は古巣の財務省を望むだろうが、高市氏との良好な関係から「人事の意図を理解してくれる」とみる。
今回の改造の背景には、高市政権の支持率低下がある。国旗損壊罪や皇室典範改正などイデオロギー色の強い法案を連続可決した反動に加え、総裁選の中傷動画問題での国会対応が響いた。各紙の世論調査で内閣支持率は軒並み下落。首相本人は「原因はわからない」と語るが、政治部記者は「秋の人事では国民からの“ウケ”を最優先するのは間違いない」と分析する。
“クビ”が囁かれるのは、林芳正総務大臣と小野田紀美経済安保大臣だ。林氏については「独自戦略で“ポスト高市”を狙っている」と有馬氏。高市首相のためではなく自分のために動く可能性が高いとして、外される運命を予想する。小野田氏は「熱心な高市応援団だったが、大臣になって何もできなかった」と辛口評価。鈴木憲和農水大臣も“おコメ券”騒動で厳しい反発を招いたとされる。
一方、継続が有力視されるのは赤澤亮正経産大臣、小泉進次郎防衛大臣、茂木敏充外務大臣の3人。「彼らのおかげで高市首相の株が上がっている」と有馬氏は評価する。
派閥がほぼ消滅した自民党では、形式的な派閥調整が不要になった半面、高市首相の人脈の狭さが露呈している。前回の組閣では総裁選で応援してくれた議員を入れるのが精一杯だったが、約1年の政権運営で有能・無能の見極めが進んだという。それでも人材が足りず、同じ奈良県出身の田野瀬大道文科大臣のような“無難”な人選も続く見通しだ。
高市首相の思惑通り、支持率はV字回復するのか。波乱含みの9月人事から目が離せない。
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