井口資仁、侍ジャパン新監督就任も「貧乏くじ」と囁かれるワケ
7月25日、侍ジャパンの次期監督に井口資仁氏が就任することが発表された。ロッテやメジャー・ホワイトソックスなどでプレーし、監督経験も豊富な井口氏。関係者からは「打ってつけの人物」と評価する声が上がる一方、その背景には桁違いのプレッシャーがのしかかっているという。
今年のWBCでは、侍ジャパン史上最多となる8人の日本人メジャーリーガーが招集され、「史上最強」と謳われた。しかし、結果は準々決勝で敗退。ワースト記録で大会を終えた。その要因の一つとして、井端弘和前監督の経験不足が指摘された。井端氏は素晴らしい野球理論の持ち主だったが、監督経験がなく、MLBの経験もなかった。国際舞台で戦うには経験不足だったという声が多く上がったのだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon そこで新監督には、プロでの監督経験とMLB経験を持つ人物が選定された。井口氏はロッテ監督やホワイトソックスなど3球団でのプレー経験があり、チャンピオンリングを2つ持つ強運の持ち主でもある。まさに「打ってつけの人物」だった。
しかし、監督決定までには時間がかかった。最大の理由は、負けたときの監督に対する誹謗中傷だ。WBCの井端監督への攻撃はすさまじく、殺人予告のような物騒なものまであったという。大会中、ブレーキとなった近藤健介外野手や、敗退となったベネズエラ戦で逆転3ランを浴びた伊藤大海投手への攻撃も同様で、選手が辞退することも懸念された。当然、監督候補もその状況を知っており、誰もやりたがらなかった。
さらに、ロス五輪予選の厳しさも難航の理由だ。出場枠は6カ国のみ。開催国のアメリカ、WBC上位のベネズエラとドミニカは出場が決まっており、残りは3枠。この狭き門を、来年11月の『第5回WBSCプレミア12』で争う。アジア勢で最も上位の成績を収めれば五輪出場権を獲得できるが、現時点で日本人メジャーリーガーの参加は「絶望的」とされる。同条件で挑んだ第4回大会では、決勝で台湾に完封負けを喫している。
もしプレミア12でアジア最上位を逃せば、世界最終予選に回る。プレッシャーはさらに激しくなる。WBCで井端監督に集中した誹謗中傷を考えると、ロス五輪出場権を逃した場合の井口監督への攻撃は想像を絶する。
「侍ジャパンの監督に就任することは、『貧乏くじを引くのと一緒』とさえ言われている。だからこそ、多くの人に断られた」とスポーツライターは語る。国を背負って指揮するプレッシャーは当然だが、SNSを中心とした誹謗中傷がさらに重くのしかかる。井口新監督に、その矛先が向かわないことを願うばかりだ。
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