ファミマ元社長・澤田貴司氏、フジ社外取締役を1年で辞任「こんなくだらない放送が流れる会社は見たことがない」
フジ・メディア・ホールディングス(FMH)で、社外取締役の異例の早期退任が関係者の間で話題を呼んでいる。退任したのは、コンビニエンスストア「ファミリーマート」の元社長として知られる実業家・澤田貴司氏(69)だ。
澤田氏は2025年6月にFMHの社外取締役に就任したばかり。当時、FMHの清水賢治社長は「極めて実行力、行動力のある方だと思う」と期待を寄せていた。しかし、2026年6月25日に開かれた定期株主総会および取締役会で、澤田氏の退任が決定。日本企業の社外取締役の平均在任期間は3年強とされるなか、任期1年での退任は異例の短さだ。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 辞任の背景には、澤田氏を激怒させた“ある事件”があったという。フジテレビ社内では毎日午前9時30分と午後5時30分に館内放送が流れる。業務時間を知らせるものだが、近日放送の番組をアニメキャラや新人アナが「明日○時から放送!見てね〜」などと宣伝する音声も合わせて放送されていた。この音声について、澤田氏は「鬱陶しい、社員の士気が下がる」と常々嫌悪感を抱いていたそうだ。
そして、重要な会議中にこの音声が大音量で流されたことに、とうとうブチギレ。「数多くの企業を見てきたが、こんなくだらない放送が流れる会社は見たことがない」と訴えたが、清水社長は「これもウチの文化でして……」と取り合わなかったという。澤田氏は「こんなくだらないことすら変えられない会社が変われるわけがない!歴史が証明している!」と役員陣に激怒し、辞任を決意したとされる。
また、澤田氏ら社外取締役とフジテレビ編成部との間には、別の軋轢もあったようだ。編成部の中堅社員を中心とした数十人が会社の“リブランディング”を目指すグループを組み、会社経営などに頻繁に口出ししていたことに、澤田氏らは面白く思っていなかったという。結果的に編成幹部らが中心となって企画した2026年4月期の番組改編は、数多くの新番組が立ち上げられたものの、ほとんどの番組で視聴率が壊滅的な状況に。澤田氏は経営者として絶望したことが辞任の大きな要因だったようだ。
この件についてフジテレビに取材すると、FMHの広報を通じて「澤田前取締役からは様々な改革の提案をいただき、非常に大きな貢献を果たされたことに感謝しております。ご質問の館内放送の件は、『それを行うことの意味を検討しては』との提案をいただき、関係部門で検討の上、運用をやめました」との回答があった。
果たして、フジテレビは生まれ変われるのだろうか。
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