本木雅弘が還暦のさとう宗幸に贈った“赤いマフラー”秘話 アカデミー賞翌日に駆けつけた恩師への想い
歌手でタレントのさとう宗幸(さとう・むねゆき)が、1981年から82年にかけて放送された伝説の学園ドラマ『2年B組仙八先生』(TBS系)の思い出を語った。反町隆史主演の『GTO』が28年ぶりに連続ドラマとして復活し、学園ドラマが再び注目を集める中、当時“仙八先生”として生徒たちと心を通わせたさとうが、知られざる舞台裏を明かしている。
さとうは当初、ドラマのオファーを断ろうと考えていたという。理由は、それまで音楽活動一筋で役者経験が皆無だったから。ところが、名古屋でのコンサート会場にまで足を運んだTBSの柳井満プロデューサーと佐藤虔一ディレクターの熱意に心を動かされた。しかも柳井プロデューサーは体調が優れない中、無理をしてまで来てくれたという。「人として、その誠意に応えなくちゃいけないと思った」と振り返り、さらに「さとうさんのままでやってくだされば結構です」という言葉に押され、出演を決意した。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro ところがいざ撮影が始まると、さとうは「顔面神経痛で頬がピクピクするほどナーバスになっていた」と告白。収録に慣れてきた頃に制作陣から聞かされたのは、「今回だけはミスキャストかもしれない」と頭を抱えていたという衝撃の事実だった。さとう自身も「あと3話で終わる」と指折り数えていた矢先、ADから「仙八先生、あと半年延びました!」と告げられ、素直に喜べなかったことを苦笑いで語っている。
しかし、結果的に1年間の撮影期間は、生徒役の子役たちとの絆を深める貴重な時間となった。特に印象的だったのが、受験を控えた中学3年生の共演者たちへのサプライズ。さとうは仙台の榴岡天満宮でお守りと御札を人数分買い込み、一人ひとり名前を呼んで教壇の前で手渡した。「お前たち、頑張れよという自然な行為でした」と、当時を懐かしむ。
ドラマ終了後も“先生と生徒”の関係は続いた。最も感動的だったエピソードが、さとうの還暦祝いだ。企画したのは、生徒役の一人だった本木雅弘。ところが、その会の前々日に本木主演の映画『おくりびと』がアカデミー賞外国語映画賞を受賞した。さとうは「すばる(本木)は大変なときだから無理して来ないでいい」と伝えるよう幹事に頼んだが、幹事は「すばるは必ず来ますから」と譲らなかった。
当日、本木は1時間早く会場に到着。「先生、おめでとうございます。ロスで買ってきました」と、真っ赤なマフラーをプレゼント。その後2時間にわたり司会を務め、「これから取材があるので」と去っていったという。会場は、三田寛子が歌舞伎関係のコネクションで手配した、通常では利用できないような高級店だったそうだ。
現在、さとうは宮城のミヤギテレビで月曜から金曜の夕方に放送される情報番組『OH!バンデス』のメインMCを務め、32年目に突入。視聴者参加型のスタイルを貫いていることが長続きの秘訣だと語り、「体力がある限りは続けたい」と意欲を見せる。一方で、肩書を聞かれたときには「ためらうことなく『歌手』と答えます。その姿勢だけは、今際のときまで持ち続けたい」と、音楽への揺るぎない誇りをのぞかせた。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 
今、あなたにオススメ