清原和博×渡辺久信、12年ぶり再会で語った西武躍進の真実と長嶋茂雄への想い
「おお!キヨ!」――渡辺久信氏が清原和博氏の姿を認めるや、満面の笑みでそう声をかけた。かつて「新人類」と呼ばれ、西武ライオンズの黄金期を支えたレジェンド2人が、約12年ぶりに顔を合わせた。
1980年代後半から1990年代にかけてパ・リーグで黄金時代を築いた西武。その中心にいた2人は、既存の価値観にとらわれないプレースタイルやファッションから「新人類」と呼ばれ、1986年には「新語・流行語大賞」にも選ばれた。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 再会した清原氏が「その節はご迷惑をおかけしました」と頭を下げると、渡辺氏は黙ってうなずいた。止まっていた時間が、再び動きだした瞬間だった。
現在、古巣・西武は躍進を遂げている。2024年には球団ワーストの91敗を喫したが、そこからわずか2年で浮上。交流戦は球団初優勝を飾り、ペナントレースではソフトバンクや日本ハムと優勝争いを演じている。
渡辺氏は「予想以上に早く成績が上がってきた」と驚きつつ、「私が一軍監督だった2008年に優勝したときもそうだが、私がやっていたから優勝したのではなく、それまでに球団を率いてきた人たちが種や水をまいて、選手の芽が出たということ」と持論を展開。若手選手の成長が実を結んだと分析する。
「選手って成長曲線があって、おもしろいことに、チーム内でその成長のタイミングがうまく合うのよ」と渡辺氏。FA補強で獲得した石井一成、桑原将志の活躍も大きいと語った。
清原氏も「西口監督もよく我慢して選手を使っていますから、やっと芽が出てきたんじゃないかな」と、現役時代に一緒にプレーした西口文也監督を評価する。
2人が挙げる前半戦MVPは――。渡辺氏は西武のプロ5年目、滝澤夏央選手を指名。「私がフロント時代に育成で獲得してね。もともと守備は天下一品だった。身長164cmと小柄で、本当に中学生みたいにちょこちょこ動いて。ところが今年は打撃も大躍進。出塁率は4割近く、四球も選べる。今年、一気にドカンと伸びた選手だね」と絶賛した。
一方、清原氏はセ・リーグから阪神の佐藤輝明選手、森下翔太選手を挙げる。「佐藤選手は去年から好不調の波がなくなりました。メンタルのコントロールができるようになったのかなと。森下選手も同様に見えます」と分析。2人の相乗効果について「一人が打てば『俺も続くぞ!』ってなりますから」と語り、自身の現役時代を重ね合わせた。
また、メジャー挑戦が増えた現状について、渡辺氏は西武の教え子・今井達也投手(アストロズ)の活躍を「大したもんでしょ」と誇らしげに語る。清原氏も「村上くんは少し怪我をしましたが、いきなり20本塁打はただもんじゃない」と、村上宗隆選手(ホワイトソックス)を称えた。
そして、2025年に亡くなった長嶋茂雄さん。清原氏は巨人時代に師事したレジェンドの一周忌を前に、「亡くなられてから、あっという間の1年でした。葬儀に参列させていただいたんですけど……すごくきれいな顔をされていました」と回顧。「僕にとってはスーパースター以上の存在です。神の域ですから。いつまでも心の中には長嶋さんが存在しています」と、目を潤ませながら語った。
時を経て再会した2人。西武時代の思い出話に花が咲き、積もる話は尽きないようだった。
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