月商1.8億円の配信アプリ「エブリライブ」が突然全停止、社員は解雇・報酬未払いでライバー事務所が激怒
スマホ1つで誰でもライブ配信できるプラットフォームとして急成長し、月商1億8000万円を誇っていた「エブリライブ」が突如として全停止。社員は一斉解雇、配信者への報酬は未払いのままで、業界に衝撃が走っている。
サービスが停止したのは2026年6月1日。ユーザーから「アプリに繋がらない」「サイトが見られない」との報告が相次ぎ、同月3日には当時の代表・影山和義氏を含む取締役5名が一斉辞任。後任には親会社の代表が就任したが、その日のうちに正社員15名を含む約30名のスタッフに解雇通告が突きつけられた。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 元社員は「派遣や業務委託のスタッフは別室に集められ、一斉に契約を打ち切られた。5月分の給与は全社員未払いで、会社側からは『振り込む予定はない』とハッキリ言われた」と当時の地獄絵図を語る。旧役員たちは「自分たちにできることはない」と言い残し、現場を見捨てて逃亡したという。
配信者たちの被害も甚大だ。ライバー事務所「レインボーライブ」の社長・野田佳幹氏は「運営からの入金が完全にストップしたため、事務所側が報酬を自腹で立て替えている。未払い被害は約180万円。他の事務所やライバーにも数十万から数百万円規模の未払いが各所で発生している」と悲痛な実態を訴える。
さらに、イベント賞品としてラジオ出演枠を提供する契約を結んでいたエンタメ会社の社長は「賞品が一切履行されないままサービスが停止。自社で約400万円の損害が出た。都内11カ所で放映予定だったビジョン広告も流れておらず、楽しみにしていた関係者の信頼を裏切ったことが許せない」と怒りをあらわにする。
アプリや公式サイトにアクセスすると「502 Bad Gateway」のエラーメッセージが表示されるのみで、実質的な「夜逃げ」状態。最盛期には1日500~600人以上のライバーが稼働し、ベンチャーキャピタルからも注目されたプラットフォームは、なぜここまで転落したのか。
関係者によると、運営会社「エブリライブ株式会社」は2022年2月に親会社のブレインイノベーションから分社化。同年6月には史上最高売上を記録したが、現在の親会社グループに買収されてから風向きが変わった。豊洲PITでの音楽イベントやBS番組への大口スポンサー参画など、派手な投資を繰り返したが「先行投資ばかりでペイすることはなかった。実態は親会社からの資金提供に依存する自転車操業だった」と広告代理店の関係者は指摘する。
2024年末から2025年1月頃には赤字が常態化し、月によっては5000万~6000万円もの赤字を垂れ流す泥沼状態に。親会社からの資金提供の蛇口が閉められ、崩壊への道をたどったという。
本誌は突然辞任した影山氏に取材を申し込んだが、指定期日までに一切の回答はなかった。オフィスを訪れると机や椅子、パソコンが置かれたままガランとしており、入口には「債権者の皆様へ」と題された文書が張り出されているだけ。夢を売るビジネスに携わる者たちの無責任な幕引きに、残された数百人以上のライバーや元社員たちの怒りと悲しみは今も解消されていない。
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