夏目漱石の孫が激白「爺さんはステッキでバシバシ叩く怖い人だった」
国民的文豪・夏目漱石の知られざる家庭内の姿が、実の孫である漫画コラムニストの夏目房之介さん(年齢非公表)によって明かされた。
房之介さんは、自身の祖父について「とにかく怖くて厄介なおじいさん」だったと語る。特に印象的だったのが、漱石が息子たちに対して行った“スパルタ教育”のエピソードだ。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 「僕の父は漱石の長男ですけど、聞くと、とにかく怖かったそうです。父が『寄席に行きたい』と言ったところ、漱石の機嫌がすこぶるよかったのか、『僕も行きたい』という弟、僕の叔父ですね、ふたりを寄席に連れて行ってくれたそうです。ところが、長男は緊張と恥ずかしさで中に入れない。つられて弟も『恥ずかしい』とモジモジ。そうしたら漱石が突然、『なんだ、お前は』と弟をステッキでバシバシ叩いたらしいんです。道路上ですよ」
房之介さんはこの行動について、漱石が子どもの個性(アイデンティティ)を非常に重んじていたからだと推測する。「小さい子どもでも『兄の真似をするとは何事だ』と許せなかったのでしょう」と分析している。
房之介さん自身も、漱石の孫であることに長年プレッシャーを感じていたという。中学生の頃には同級生の女子に「おじいさんはハンサムなのにね」と言われ、心に傷を負った経験も告白。「高校生のときは、国語の先生が善意も込めて『このクラスに漱石のお孫さんがいるんだね』と言ったんですけど、それにカチンときて、職員室で『なんで、あんなことを言うんだ』と詰め寄りました」と振り返る。
ただし、房之介さんは漱石の作品自体は好意的に評価している。お気に入りの作品は『夢十夜』で、「夢だから何が何だかわからないし、いろいろな解釈ができる。何回読んでも違う感情が湧きあがってくる」と魅力を語る。また、自身のへそ曲がりな性格に合うとして、晩年のエッセイ『硝子戸の中』も挙げた。
房之介さんが漱石と折り合いをつけられた決定的な転機は、1984年の千円札への肖像採用だったという。父(漱石の長男)は「大蔵省造幣局が何の断りもなく使った」と激怒しマスコミを無視したが、代わりに房之介さんに取材依頼が殺到。対応を続けるうちに「漱石の存在が気にならなくなった」という。
それでも最後に房之介さんは「漱石には会いたくないですね。漱石は僕みたいな落ちこぼれが大嫌いだから」と苦笑い。偉大な祖父の存在は、孫にとって今なお重くのしかかっているようだ。
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