芥川賞作家も「アホか」と一刀両断 高市首相の熊本地震視察動画が“プロモーションビデオ”と大炎上
高市早苗首相(65)が8月3日、首相官邸のX公式アカウントに投稿した熊本地震の被災状況視察動画が、今、ネット上で大炎上している。
問題となっているのは、約2分間にわたって流れる映像だ。水色の防災服にパラシュートパンツ姿の高市首相が、陸上自衛隊の高遊原分屯地からヘリに乗り込むシーンからスタート。被災市民の声を神妙に聞く姿、上空から手を合わせるカット、避難所となった氷川中学校での手を握る場面…と、一連の動きが流れるのだが、そこにピアノのBGMが重ねられ、ナレーションまで入っている。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 映像業界関係者は「聞き心地の良いBGMや躍動感のある横移動撮影、時間の前後関係を入れ替えるモンタージュなど、様々な撮影・編集技法が施されている。事実をそのまま映すというより、政権側のプロモーション用に仕立て上げた印象を抱く人がいるのも仕方ない」と指摘する。
実際、SNS上では《被災者を自己PRに使うな》《震災を演出に使うことに吐き気がする》といった怒りの声が続出。《内容も酷く、常に高市早苗の印象操作が中心、安っぽいドラマの感動シーンのような政権PR動画。国民を馬鹿にしすぎでしょ》と手厳しい投稿も。
著名人からの批判も飛び出した。芥川賞作家の平野啓一郎氏は自身のX(旧ツイッター)に「いくら政府広報とは言え、何でもかんでも首相のプロモーションビデオの素材にしていい訳ないだろう。アホか」と綴り、瞬く間に拡散された。
高市首相をめぐっては、この動画が投稿された同日、内閣広報官のXがヘリから被災地に合掌する首相の写真をアップし、《ヘリから見下ろす形で手を合わせるとかどんな神経してんだ》と非難を浴びたばかり。さらに7月下旬には自身のXで「0~3時間睡眠が常態化」と長文の“多忙アピール”投稿を行い、米CNNや英BBCなどの海外メディアにも報じられる事態に。広報発信を巡ってトラブルが相次いでいる。
7月19日に『毎日新聞』が発表した全国世論調査では、高市内閣の支持率が41%まで減少。発足以来初めて50%を割り込み、不支持率44%が支持率を逆転した。政治部記者は「広報による情報発信を強化しているが、今回の動画は目論見が裏目に出て、被災地の状況を差し置いて政府のプロモーションを行っているように受け取られてしまった」と分析する。
被災地を“政治ショー”の舞台にしたかのような演出に、国民の目はますます厳しくなっている。
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