佐藤二朗と橋本愛の騒動、フジの“コンプラ過剰”が招いた悲劇
フジテレビ系ドラマ『夫婦別姓刑事』の撮影現場で起きた佐藤二朗(57)と橋本愛(30)の“ハラスメント騒動”が泥沼化している。週刊誌報道をきっかけに表面化したこのトラブル、実は“真犯人”は佐藤でも橋本でもないという。
騒動の発端は、今年4月期に放送された同ドラマの撮影現場。夫婦役でW主演を務める佐藤と橋本の間で、ある“すれ違い”が起きた。橋本サイクは事前に「身体接触に制限がある」ことをフジのプロデューサーに伝えていたが、なぜか佐藤にはその情報が共有されていなかった。何も知らない佐藤がアドリブで橋本の頬に触れたことで、橋本サイドが改めて制限を申し出ると、佐藤は「役者を続けるべきではない」と発言。これがハラスメント認定され、フジは佐藤を厳重注意した。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro ところが、この一連の流れには“見えない落とし穴”があった。フジテレビの元取締役副会長・遠藤龍之介氏(70)は「フジは中居君のことや大谷選手のことなど、色々ありました。だから『今回の件』も『またフジがやったのか』と世間から受け止められるだろうなと感じます」と冷ややかに語る。
関係者が口を揃えるのは、フジの組織そのものが“異常な状態”にあるという点だ。現役の50代局員は「一昨年の中居騒動を機に、上層部は過剰なコンプラ意識ばかり芽生えて現場を軽視するようになり、優秀な若手や中堅の局員は次々と会社を辞めてしまった」と明かす。
実際、『夫婦別姓刑事』を統括していた敏腕プロデューサーは今年3月末で退社し、ウォルト・ディズニー・ジャパンに移籍。さらに企画を立ち上げた別のプロデューサーも日本テレビに転職していた。キャスティングにも関わっていたプロデューサーが“途中離脱”したことで、出演者や事務所への対応がスムーズにいかなくなったという。
さらに、文春の第一報後のフジの初動も最悪だった。毎日放送(MBS)の元プロデューサーで同志社女子大学教授の影山貴彦氏は「文春が報じる前に、お二人の役者に配慮しつつ社長が会見すべきだった」と指摘。日テレが国分太一のハラスメント問題で早期に会見した例を挙げ、「フジはコンプライアンスに気を配りすぎて、自縄自縛のような状態になっている」と手厳しい。
30代の現役局員は「いまフジの各部署には『コンプライアンスオフィサー』という役職が置かれ、報告を受けた人間がトラブルを精査せず、すぐさまコンプラ室に伝える。コンプラ室の影響力が非常に強く、乱暴に『ハラスメント認定』を急いで出す」と内部事情を吐露。今回も現場を知らない外部弁護士を早々に介入させ、佐藤に弁明の機会すら与えなかったという。
日テレの元プロデューサーで大和大学社会学部教授の岡田五知信氏は「明らかに組織対応の失敗。当事者の話し合いによる相互理解より先に弁護士を介入させ、法的認定を急いだ。中居騒動以降、『まず弁護士』という悪しき習慣ができていないか。問われるのは、人に寄り添う危機管理の想像力です」と分析する。
結局、この騒動の根本原因は「カネ」と「人」がフジから去っているという現実。過剰なコンプライアンスが逆に現場を疲弊させ、優秀な人材が流出。そのしわ寄せが、佐藤と橋本という二人の役者に降りかかったと言えるだろう。
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