震度6強でも死者0人、倒壊2棟…熊本・益城町を救った10年前の教訓とは
7月28日に発生した熊本地震で、震度6強を観測した熊本県益城町。2016年の熊本地震で甚大な被害を受けた同町だが、今回は「死者0人、倒壊家屋は2棟」という驚異的な軽傷で済んだ。町の関係者も「職員も被害が少なく不思議に思っているぐらいでした」と語るほどの異例の結果だ。
10年前の2016年、益城町は4月14日から30日までの16日間で震度7を2回、震度6強を2回、震度6弱を3回観測。関連死を含む死者45人、1万6000人が避難し、町内の家屋の98%が全壊・半壊・損壊。道路も200カ所近くが被害を受け、町役場も亀裂が入り解体された。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro ところが今回は、7月31日現在で町内の住家被害はほぼなし。新築した町役場は免震構造で、地震の際に机や棚から物が落ちることもなく、庁内の片づけすら不要だったという。地震発生当日は停電や断水で避難所に700人が集まったが、翌日には電気が通り、水道も復旧したため避難者は80人に激減。けが人の報告もほとんどなかった。
功を奏したのは、2016年の熊本地震後に進めてきた「地震に強い強靭な町づくり」だ。2018年に新たな都市計画を策定し、道路の拡幅や住宅エリアの設定、耐震住宅の建設を推進。住民も「10年前の地震以降、家を建て替えた人は平屋が多く、新しくなった家はほとんど倒壊していない」と証言する。神社の石灯篭が倒れた場所が2カ所、一部の橋に段差ができたくらいで「10年前に比べれば何もないに等しい」という。
実際、町内のコンビニや飲食店は通常営業を続けており、町では4月以降、復興10年を記念したイベントも開催していた。今回の地震は、10年かけて築いた防災の実力が試されたと言えるだろう。
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